日本人として生まれ、日本の伝統衣装を身につけるということは文化を継承する大きな役割の一つです。海外に行くと日本の文化のきめ細かさや美しさがどういったものか、再認識することが出来ます。日本の民族衣装である着物もその一つで、和装することによって日本人としての誇りを感じられることでしょう。

特に海外で着物を着る機会があると、その魅力を実感します。近年いろんな行事に和装する人々がまた増えてきています。その理由として和装の現代化があります。着物やその小物の柄も伝統的なものに加え、色や模様も若い人向けに洗練された美しさを持つものがたくさん出てきました。それゆえ、和装の魅力を若い年齢層の方が再認識してきたのです。

着物や袴を着用することは決して、楽でカジュアルなものではありません。何重にも重なった布をまとうことは、Tシャツにジーンズ着が定着した現代人にとって簡単に着用できる衣服ではありません。しかし、和装することにより気持ちが引き締まり、着物を着ることにより背筋を伸ばすので風格を増し、所作を美しく振る舞うことが出来ます。こういった理由から、卒業式や結婚式などのけじめの行事に和を装うことが魅力として引き継がれています。

インターネットの発達により、色々な職人さん・業者さんに個人で仕事を依頼できるようになりました。それまでは情報を知らなければそういうこともできる範囲が限られましたが、現在では大体の持ち物はオーダーできるかと思います。和装はまだ若い世代に馴染みがありませんが、着物も当然インターネットで購入できますし、オーダーメイドも可能です。これは伝統的にあったようですが誂京染めと呼ばれるものが、オーダーメイドで色・柄から好みの着物を作ることができるようです。